ステンレス鋼の腐食
通常、ステンレス鋼は大気中の酸素によって表面に『薄い酸化皮膜(不動態皮膜)』を生成し、その状態が維持されることにより「さび」の発生を防いでいるため、「さびにくい」という性質を持っています。
しかし、この不動態皮膜が塩素イオンや硫黄酸化物等により局部的に破壊され、皮膜の再生を妨げられると、ステンレス鋼であっても「さび」が発生します。なかでも、塩素イオンが存在する環境下で材料に応力が加わっている場合には、局部的に割れが生じる「応力腐食割れ」が発生することがあります。
そのため、このような環境下でステンレス鋼の製品を使用した場合には、「応力腐食割れ」により製品及び支持物が脱落する危険性があります。
やむを得ず、屋内プール等の塩素イオンが存在する環境下で弊社ステンレス鋼製製品を使用する場合は、弊社技術部までお問合せください。